「丹後ちりめん」で知られる織物業で栄えた与謝野町。阿蘇海を望むエリアに位置する「岩滝母と子のセンター」は、かつて機場で働くお母さんと子どものために建てられた公民館的施設。織物業の縮小とともに利用者が減少し、新たな活用が望まれる公共施設の一つである。

与謝野町では、産業振興をまちづくりの中核に据えた地域ブランド戦略を「与謝野ブランド戦略」として揚げ、主要政策として推進。豊かな自然環境と受け継がれた産業技術、食文化を活用して、新たなチャレンジを試みようとする機運が高まっており、推進の中核を担う拠点形成が求めらている。

今は少なくなったとはいえ、機場から機音が響く町の中で、「yosano kitchen labo」としてリノベーションを実施する。

地域住民が集うホール、調理室を生かし、新たにだれもが気軽に集える交流

拠点として生まれ変わる。

建物の持つポテンシャルを活用し、改修は最小限に抑える。「母と子どものセンター」を新たな地域資源として蘇らせ、地域住民が自立した活動を行うためのソフト＆ハードのサポートを充実させる。